IT業界の多重下請け構造とは

i20140923

IT業界に限らず日本の会社って多重下請け構造が多いですよね。

原発作業員しかり。

今日はIT業界の多重下請け構造とは、についてお伝えしていこうと思います。これからITの世界で働いてみたい、検討中である、という方の参考になれば幸いです。

多重下請け構造というのは図のようなものをイメージしてもらえればとてもわかりやすいです。

世界最大の通信会社でMTTっていう架空の会社があるんですけど(笑
ここは通信サービスや回線の提供なんかをやってる会社です。

MTTの子会社でMTTコムというシステムインテグレーター(SIer)がありまして、MTTコムというのはこの業界では「ユーザー企業」と呼ばれています。あるいは「システム子会社」とも言います。

ユーザー企業、システム子会社というのは、つまり大会社のシステム部門を切り離して子会社にしてるイメージです。

MTTが自社システム開発を行う際に、「MTTコムよろしくな」てな感じになるわけです。

ところがMTTコムにはデータベース専門チームや、JAVA専門チームがありません。そんな時どうするか、専門家にアウトソーシング(外注)することになります。

そうするとDBが得意なソフト会社Aや、JAVAが得意なソフト会社Bに委託をしたりします。

ところがソフト会社AでDBが得意な人材が残念なことに今回は他の仕事で出張ってていません。そうするとさらに下請けのソフト会社1に委託したいんだけど、みたいになります。あるいは1社で足りない場合はもう1社にも委託するかもしれません。

同様にソフト会社Bは、JAVAが得意といいつつも実際SEが多くてプログラマが少ないです。そんなときはプログラマを多数抱えているソフト会社4に委託したり、そこから優秀なITフリーランスに個人で作業を委託契約したりします。

このような下請けの下請けの下請けの、、という構造をIT業界の下請構造といいます。

 

なんで多重下請け構造になってるの?

なぜこの構造なのかコレという理由は出てきませんが、次のようなものと想像します。

・MTTやMTTコム側はたくさんの会社と契約したくない。契約処理が面倒、小さい会社や個人といちいち契約なんかしてられない。
・常に仕事があるわけじゃないので余計な人員を抱えてられない、仕事がある都度スポット的に作業を外部に委託したい
・得意な仕事は得意な会社に分担して任せたほうが楽だし仕事もはかどる
・上の会社に忠誠を誓うかたちで居ることで、営業マンが営業行為をしなくてもいい(仕事は上から降ってくる待ちの営業)

こんなとこかな。

 

ポジションで給料が違う

よくある問題点に挙げられますが、ポジションで給料が違う事をお伝えしておきます。つまり上の方の会社に所属していたほうが同じような仕事内容でもお給料が高いんです。

給料たくさんもらおうと思ったら上の方の会社に入社すればいいんじゃないってことです┐(´∀`)┌ヤレヤレ

悪い言い方すると、下の会社からピンはねしてる形なんですよね。

 

~中間業者はいらないの巻?~

この構造だと下の方の会社はプログラマが多くて上の方はSEとか管理者やまとめ役が多くなります。

実際に作業したりモノ作りしてるPGのほうが薄給で、上の会社のSEとかのほうが給料がいいんですよ。

SEも技術者なんですけど、概ねまるなげする人もいるでしょうね。そうすると中間層の会社やSEには技術力が蓄積しない問題点もあります。

MTTコムが安いという理由で直接ソフト会社5とかフリーランスと契約するようになったら中間業者は要らないわけで(笑

中間業者はなんとか自分たちの仕事を減らさないように頑張ったり、あるいは技術力をつけようと必死になってるかもしれませんね。

今後、この流れが進んでいくかもしれません。けど、完全になくなることもないでしょうね。

 

これからSEやPGを目指す人に、僕からの提案というかオススメ

ご存知の通りこの業界てすごいスピードで進化していっています。

でも、SIerとかソフト会社とかってやってることが昔から変わってません。

2008年にリーマンショックが起こってどうなったか、MTTに位置する大会社がシステム開発を減らした。余計な経費を使わないように、システムに投資しなくても手作業でいいじゃ~んてなっちゃった。(極端に言うと)

で、下請けの会社、孫請けの会社は仕事が降ってこなくなっちゃった。仕事が無いっていってリストラしたり、新卒採用の求人も無くなっちゃった。

そんな事があったんですよ。景気に左右されやすい業界てことがわかっちゃった。今はねアベノミクスですんごい求人倍率になってるけど。。

じゃぁどうするの??SIerやめた方がいい?

1つの提案は

「自力をつけよう」

ってことです。ま、月並みなセリフですが。

自分1人で会社に依存しなくても生活できるように、会社に雇われてる間に自力をつけようって事です。

SEやPGって思ったよりも自分磨きをしません。会社は会社、プライベートは別。会社外の時間で何かを勉強したり修得したり、と前向きな人ってあまり見かけないんですよね。。なので、そんな中で頑張ってる人はすごく伸びるし、差が大きくつくと思います。景気が悪くなったときに慌てて何か初めようと思っても遅いからね、自分磨きしとかんとダメっすね。

昔より自分を表現したり、自分のサービスを世の中に提供できるチャンスって増えてるんで、例えばyoutubeで歌うたったら売れまくっちゃった、みたいな人いるでしょ。低リスクで独立してフリーになったり会社を立ちあげたりするのも可能な業界なんですよ。この業界にいることはすんごいメリットだよ。

もう1個の提案は

「WEB業界にいこう」

かな。

WEB業界って色んなサービスに触れて、技術を学べて、マーケティングも修得できて、新しい商品・サービスに敏感になりますから、コテコテのSIerに行くよりWEB系にいったらどうよ、ってことです。

ま、スピードが早すぎるんで、安泰なんかコレっぽっちもありませんけど。WEBのほうが自力はつくんじゃない。

 

まとめ & IT業界に限らず、自己研鑚しつづける覚悟を

いかがだったでしょうか。IT業界の多重下請け構造について理解してもらえたでしょうか。

元SEですけど、こういうブログで表現するの得意じゃないんでね、うまく伝わったかわかりませんが(笑

人それぞれ価値観があるんでね、
・若いうちは一生懸命仕事して将来独立したい
・長く働ける会社、定年まで雇ってくれそうな会社がいい
・給料は少なくても福利厚生がしっかりしてて働きやすいとこがいい
・パソコンで仕事できれば、どこだっていい

色んな人がいます。いろんな人を見てきたし会ってお話してきました。

結局自分の価値観はどんな感じなのってのを知ってないと、どこで働きたいってのが見えてこないんで。迷う場合は自分の価値観に問いましょう。

それから成長しましょうや。

どの業界でもそうですけど仕事なんだから昨日よりも今日のほうが成長してないといけないし、出来ることも増えてないといけないでしょ。

自分の時間を切り売りして対価としてお金をもらってるのはスーパーのレジ打ちと変わりません。価値を提供してそれにたいして対価をもらえるようになっていく事のほうが「安定」なんじゃないかなぁ~(・∀・)

そうすると多重下請け構造に埋もれなくなるよね。


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